春の訪れを感じることのできる、ふきのとう。
雪の中から顔を出しているイメージが強いですよね!
ふきのとうが出始めると「もうすぐ春だな」なんて思うのですが、ふきのとうって正直苦みが強くて好き嫌いがはっきり分かれてしまうもの。
定番の天ぷらも、苦くて好きじゃないって人もいますよね(私も、苦みが強くてあまり得意ではありません)。
実はその苦みの正体は、ふきのとうの「あく」かもしれません。
天ぷらにするときは、あく抜きは必要なのでしょうか。
油で揚げるんだからあく抜きは必要ないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実際のところはどうなのか‥調べてみました!
ふきのとうの天ぷらはあく抜きする?しない?
ふきのとうを天ぷらとして食べるとき、あく抜きをするかどうか?ですが、結論としては【するべき】です。
人によっては、油で揚げることであく抜きができるためわざわざあく抜きをする必要はないという説もあるのですが、私はあく抜きは必要派に一票。
なぜなら、次の項目で詳しくお話ししますが、ふきのとうのあくには毒性があるからです。
それに、しっかりあく抜きしないと苦みも強いですしね~。
我が家は小学生の子供たちがいることもあって、念入りにあく抜きしていますよ!
ふきのとうのあく抜きの手順①
ふきのとうのあく抜きの仕方は、主に2通りあります。
- 沸騰したお湯で5~6分茹でる
- 冷水にさらす
もしくは、
- 塩で板ずりする
- 黒い汁が出たら水で洗う
天ぷらにする場合は、長時間茹でてしまうとパリッとした食感が楽しめなくなってしまうので、短時間でさっと茹でるのがポイント。
そのあと、しっかりと水気を拭き取ってから揚げることで、あく抜きをしてもパリパリの天ぷらを楽しむことができますよ!
もし、苦みがちょっと‥という場合は、一晩水に浸しておくとgood。
たったこれだけのことで、ふきのとうの苦みをかなりなくすことができますよ。
ふきのとうの毒性やアレルギー、あくの成分は?
ふきのとうは、先程も少し触れたように【あくに毒性】があります。
そのため、食べる前にはあく抜きは必須。
ふきのとうの毒性は、ペタシテニン(通称フキノトキシン)といい、肝臓に影響を与えると言われています。
主にふきのとうの根の部分に含まれていますが、今まで中毒症状などの報告がないことから、一度に大量摂取しなければ問題ないと見ていいでしょう。
強い苦みや渋みがあり、肝中心静脈血栓症や肝がんの原因になると考えられています。
ふきのとうの毒はあく抜きをすればなくなりますので、食べる前にはきちんとあく抜きをするようにしてください。
ふきのとうはアレルギー症状も引き起こす
ふきのとうの雄花の花粉が原因で、まれにアレルギー症状を引き起こす人もいます。
特にキク科の花粉症がある人は、ふきのとうでもアレルギー症状が出やすいため気を付けましょう。
症状としては、
● 喉の痛みや違和感
● 顔の腫れ
● かゆみ
● 腹痛
● 嘔吐
● 下痢
などがあります。
ふきのとうのアレルギー症状は「雄花の花粉」が原因であるため、雌花であればアレルギー症状が出ることはありません。
黄色っぽい花をつけているのが雄花なので、アレルギーのある人は黄色っぽい花のふきのとうではなく、白っぽい花をつけているふきのとうを選びましょう。
アレルギーはまれにアナフィラキシーショックを起こすこともありますから、「いつもと違う」「何か変な気がする」と感じたら、なるべく早く病院へ行くようにしてくださいね。
まとめ
ふきのとうを天ぷらとして食べるときの、あく抜きの有無についてお話ししました。
ふきのとうのあくには毒性があるため、たとえ天ぷらとして食べる場合であっても、きちんとあく抜きすることをおすすめします。
万が一のことがあっては大変ですからね。
きちんと処理をして、ふきのとうの天ぷらをおいしくいただいちゃいましょう!