お正月が近づいてくると、神棚を綺麗に掃除し、歳神様を迎える準備をする方も多いのではないでしょうか。
その時の幣束(へいそく)の飾り方に決まりがあるのでしょうか?
せっかく歳神様を迎えるなら、きちんとした正しい迎え方をしたいですよね。
今回はそんな、いつも見ているけどよく知らない御幣束についてご紹介しますね。
幣束(へいそく)の飾り方にはどのような決まりがあるの?
まずは、取り換える時期・御幣束の種類や特徴について見ていきましょう!
御幣束を取り換える時期は?
ご幣束は新年を迎える前の12月に取り換えた方が良いとされています。
神棚に御幣束とお札を一緒に飾られている場合は、一緒に取り換えると良いでしょう。
御幣束には種類があり、色で分けられています。
御幣束の種類から見ていきますね!
御幣束の種類と特徴
御幣束には「白幣束」「赤幣束」「水色幣束」「青幣束」などの種類があります。
種類に応じて飾る場所が違います。
白幣束
【白幣束】・・・1番多く使われている幣束で、神棚や居間などに飾ります。
それぞれの御神札(天照皇大神宮、神社大麻、歳神様)に重ねてお祀りします。
歳神様は棚に垂らすのでその上に立てかけます。
赤幣束
【赤幣束】・・・台所などの火を使うところへ飾ります。また、お稲荷さんにも赤幣束を飾ります。
水色幣束
【水色幣束】・・・水回りなどに飾ります。
青幣束
【青幣束】・・・嵐除けとして、神棚に飾ります。
このように、種類に応じて飾る場所を変えてください。
この他にも5色・紅白・金・銀などもあります。
では、一般的に最もよく使われている白幣束の飾り方を見ていきましょう!
御幣束を神棚に飾る手順
【神棚に飾る手順】
①神棚に飾る際は、神棚の手前に3本から5本、垂直に置いて(垂らして)飾ります。
(3本立て、または5本立てのご家庭が多いですが、大きい神棚を祀っているご家庭ではもっと本数が多いこともあります。)
②位置は神棚の中央、お札より手前になるようにします。
③結び目がある幣串の場合は、上の部分の結び目が見える面が表になるので、幣束の表を正面(拝礼する人向き)にして飾ってください。
以下の画像のようなイメージです。
ご幣束は、置いても垂らしてもどちらでも問題ありません。
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次は、ご幣束の作り方を見ていきましょう。
御幣束の作り方【動画】
こちらの「御幣束の作り方の動画」に『御幣束作りのポイント』が書かれていましたので、引用してご紹介させていただきます。
御幣作りのポイント
- 紙は白色、用途に応じて金色、銀色
- 紙の横幅は、幣串よりも長めに
- 切れ込みは、下部になる部分を広くすると見栄えが良い
- 幣串は、ネットで購入できますが高価、桧で自作するのが良い
- 精麻(麻紐)はネットで購入できます。価格は800~2000円
ご幣束(へいそく)を飾る意味は?
ところで、ご幣束ってそもそもどういったものなのかご存知でしょうか?
ご幣束は、神社や祭祀の際に用いられる祭具のひとつで、2本の紙垂を竹や木の幣串に挟んだものです。
昔から神様の乗り物、または神様の心が乗り移るものとされていたそうです。
また、昔は麻を使ってお祓いをしていました。
麻は和紙の原料で、そこから同じく和紙の原料となる楮(こうぞ)も神聖なものとして扱われるようになりました。
さらに昔は紙が貴重品だったこともあり、神様にお供えするのに相応しい、神聖で貴重な供え物として現在まで伝わってきたそうです。
御幣束の形によってもそれぞれ意味や飾る場所が違ってきます。
御幣束の意味・種類・色・形の違いについて
例えば以下のようなものがあります。
神道幣
神道幣:一般的に用いられる御幣束です。
歳神
歳神:「お正月様」とも言われ、年始めに飾ります。
厠神
厠神:「厠」とはトイレの事で、使用する際、一番気持ちの緩む場所なので邪気が入らないようにトイレに飾ります。
和合神
和合神:夫婦和合をつかさどる神です。
竈の神
竈の神:竈(かまど)、つまり火をつかう台所などに飾る御幣束です。
この様に、御幣束といってもいろいろな種類があり、それぞれに意味があります。
その御幣束にあった場所で適切に飾りましょう。
御幣束の飾り方 最後に
ご幣束は、種類によって飾る場所が違うなど、新しい発見がありましたね。
何となく飾るのではなく、きちんと意味を知ってから飾ったほうが神様にも喜んで貰えそうです。
新年を迎える前に神棚を掃除して、しめ縄やご幣束を新しくしてみてはいかがでしょうか。
御幣束とは竹や気の串に挟んだものを指していて、その紙だけのものを「紙垂(しで)」と言います。
紙垂(しで)がなぜキザキザなの?紙垂の効果は?
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