一枚着るだけでもかなり暖かいセーターは冬には欠かせないアイテムのひとつですよね。
しかしセーターは編み目がほかの普通の衣類よりも大きいのでちょっとしたところに引っ掛けてしまいほつれてしまうことがあります。
わたし自身もお気に入りのセーターの袖がほつれて落ち込んでしまうことがよくあります。
今回はセーターがほつれてしまった時、どうしたら直すことができるのかご紹介します。
セーターのほつれを簡単に直す方法
1.セーターの生地を揉む
ほつれて毛糸が外へ飛び出てしまっている状態では、セーターの生地が引っ張られ、突っ張ってしまっています。
まずは、ほつれ周辺の生地を揉んで突っ張りをほぐしましょう。
この時、編み目に対してななめに軽く引っ張るとより突っ張りがほぐれやすいです。
これだけでも飛び出ていた毛糸が生地に馴染み、ほつれが目立ちにくくなります。
2.蒸気を当てる
アイロンを用いて行います。
しかしこの時、アイロンは当てないように気をつけてください。
蒸気のみをほつれている部分と、その周囲に当てます。
蒸気を含んだ毛糸は乾くとき、元に戻ろうとする働きがあります。
これによって毛糸をセーター内に戻すことができます。
3.糸を針ですくう
この場合には、かぎ針か普通の針で行なってください。
糸が出てきてしまっているということは、その周囲の編み目が狭く小さくなってしまっています。
ほつれの隣の編み目に針を通して少し広げます。
更にその隣の編み目も同じように、針を使って少しずつ広げてください。
これを繰り返すことでほつれ周囲の編み目が、ほかの編み目の大きさに合っていきます。
そうすると飛び出てしまった糸が隣やその隣の編み目に引っ張られていきますので、ほつれが目立たなくなります。
こちらの動画ではこの方法をお箸でやっています。35秒あたりから見るととっても分かりやすいです。
4.糸を玉留めする
前述したようなやり方ではどうすることもできないほど大きく糸が飛び出してしまっている場合にはこちらの方法がおすすめです。
まず、かぎ針か普通の針を用意してください。
針を使って、ほつれて飛び出てしまっている糸をすくい、セーターの編み目から生地の裏側へと糸を通します。
裏面に通してきた糸を軽く引っ張ったりセーターの生地を揉み、表面から見た時に違和感がないよう、編み目を整えます。
その後、裏側へ通した糸を玉留めすればほつれを直すことができます。
セーターがほつれた時に絶対にやってはいけない2つのこと
① 引っ張らない
糸がぴょんと出た状態だとつい引っ張ってしまいたくなる気持ちはよく分かります。
しかし引っ張ってはいけません。
前述したように、ほつれている状態は周囲の編み目が小さくなったり、セーター生地が突っ張ってしまっています。
そんな状態で糸を引っ張ってしまっては逆効果で、編み目が詰まってしまうことに繋がります。
ほつれた糸を引っ張るのは絶対にやめましょう。
②糸を切らない
ほつれたままではカッコ悪いので、手っ取り早く糸を隠すためにハサミで切ってしまうことはありませんか?
わたし自身もついつい糸が出ていると切ってしまいたくなります。
しかし、セーターは糸を編んで作られていますので、糸を切ってしまうとそこからどんどんほつれたり、糸がほぐれてしまいます。
最初は小さなほつれだったものが、ぽっかり穴になってしまうこともあります。
被害を広げないためにも、ほつれた糸は切らないようにしてください。
まとめ
セーターがほつれてしまうのはショックなことですよね。
しかしその後の処置さえきちんとすれば、ほとんど元通りの状態に戻せます。
ほつれてしまった時には決して慌てず、引っ張ったりハサミで切ったりはせずに対処してください。
今回紹介したように、縫い合わせたり編み込んだりという難しい対処ではなくとも綺麗に直すことができます。
もしもセーターがほつれてしまった際に、今回の記事が参考になれば嬉しいです。
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