衣替えの季節、久しぶりにクローゼットから出した服に茶色いシミを見つけてしまった。
そんな時は本当に悲しい気持ちになりますよね。
ちゃんとクリーニングや洗濯に出したはずなのに、どうして?とやり切れない気持ちになってしまいます。
さらには、新品のタオルやハンカチなどでも、しばらくしまっておくと、茶色い点々としたシミがついてしまっていることがあります。
ここでは、そんな茶色いシミの原因と、家庭でこのシミを落とす方法をご紹介しますね!
タンスやクローゼットにしまっていた服に茶色いシミ!原因は?
考えられる原因は大きく3つあります。
① カビ
クローゼットやタンスにしまっていれば安心、というわけではありません。
カビの胞子は空気中のどこにでも存在しているので、たんぱく質と水分などの条件がそろえばどこでも生えてきます。
そのカビの跡が茶色い点々としたシミになってしまうのです。
② 衣類に残った汚れが酸化
しっかり洗濯したつもりでも目には見えない汚れが残ってしまっていることがあります。
クリーニング屋さんではシミ抜きを行っていますが、汚れの種類によってはなかなか見抜くのが難しい場合もあります。
そんな目には見えない汚れが、保管中に酸素と反応して酸化し茶色いシミとなって浮き出てくるのです。
③水に含まれる錆
この場合は長期保管していた衣類には限りません。
洗濯に使用した水に錆が含まれていた場合、茶色い点々としたシミになってしまうことがあります。
洗濯した物を保管する前にはチェックしておくとよいかもしれませんね。
ワイシャツに点々とした茶色いシミの落とし方 4つのポイント
茶色いシミの原因は上の3つが主なところでしたが、では、実際についてしまったシミを落とす方法はあるのでしょうか?
ワイシャツを例にとって、家庭でできる方法を調べてみました。
1.色柄用の酸素系漂白剤につけおきする
シミ抜き作業による衣類へのダメージはできるだけ抑える方法がこちらです。
まず、色柄物に使用できる酸素系漂白剤を試してみましょう。
お湯(40度~50度)に酸素系漂白剤を混ぜ、一晩つけおきしてから洗濯します。
洗濯にもぬるま湯(30度程度)を使用するとさらに効果が期待できるようです。
色柄用の酸素系漂白剤のおすすめはこちら
2.シミ抜き専用の洗剤を使用する
直接シミの部分に塗り込んで使用する部分洗い用洗剤や、一般的な漂白剤と同じようにつけおき洗いをするタイプのシミ抜きに特化した洗剤が、たくさん発売されています。
中にはクリーニング店が開発した商品もあります。
ガンコなシミには試してみて下さいね。
ただし、酸素系漂白剤と違い、色落ちする商品も多いので注意が必要です。
シミ抜き専用の洗剤のおすすめはこちら
3.錆によるシミにはクエン酸
前述した、「水に含まれていた錆によるシミ」の場合には、クエン酸を溶かしたぬるま湯にしばらくつけておいてから洗濯する方法が効果的なようです。
レモン汁でも代用できます。
こちらも色落ちには注意しましょう。
4.大事な服はクリーニング店でシミ抜きするのが一番安心
水洗いNGの家庭で洗濯できない衣類はもちろんクリーニング店でシミ抜きをお願いしましょう。
特に大切にしている服はプロにお任せするのが一番安心ですね。
茶色いシミを防ぐ3つの方法
そもそも初めから茶色いシミがつかないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
先ほどお話しした、シミができる原因から、その対処法を考えていきましょう。
1.クローゼットやタンスの換気、除湿
カビが発生しないよう、衣類をしまっている場所を定期的に換気しましょう。
除湿剤を使用するのもよいですね。
除湿剤を使用している場合は、取り換え時期をしっかり確認しましょう。
2.家庭で洗濯できるものはこまめに洗う
どんな汚れにも言えますが、汚れは時間が経つほど落ちにくくなります。
日ごろから、シミを作らないようにこまめな洗濯を心掛けましょう。
3.洗濯機の掃除
洗濯機にカビが付着していると、洗濯した時に衣類にカビが付いてしまいます。
そうすると、保管しているときにカビが広がってしまうという恐ろしい事態が起こりかねません。
洗濯機の定期的な掃除を心掛け、カビの原因を取り除きましょう。
クリーニングに出す際にもちょっと注意
クリーニングに出す際、「一見分からないけど、汚してしまった部分」を覚えている場合は、伝えておきましょう。
例えば「ここに飲み物をこぼしてしまって…」と伝えておけば、きちんとその部分の汚れに適した対処をしてくれます。
まとめ
茶色いポツポツしたシミについて原因と対処法をお話ししました。
シミができてしまった衣類も、あきらめる前に家庭でシミ抜きに挑戦してみてください。
もちろん、クリーニングのプロにお任せしてもよいですね。
お気に入りの服を長く着ていくために、普段のお手入れや長期保管する際の保管方法に注意して、茶色いシミが付かないように心掛けていきたいですね。