祭りと聞くとなんだかウキウキ、ワクワクしますよね。
日本の祭りといえば夏に多いイメージですが、秋にも祭りは各地でたくさん行われています。
数ある祭りの中で今回気になったのが、「新居浜太鼓祭り(にいはまたいこまつり)」。
新居浜太鼓祭りは秋に愛媛県新居浜市で行われる祭りですが、喧嘩(けんか)祭りとして全国的に有名なんです。
そんな新居浜太鼓祭りの喧嘩の歴史とは何なのか?
あわせて、2019年の最新の日程と見所もご紹介しますね!
新居浜太鼓祭りの喧嘩の歴史を超わかりやすく解説!
お祭りと聞くと、花火や夜店を思い浮かべることも多いですが、この新居浜太鼓祭りでは、名前の通り太鼓を乗せた太鼓台がメインです。
太鼓台は、高さが6メートル、重さが2.5トンほどある巨大なものです。
太鼓台には車輪がついていて、54台もの太鼓台が新居浜の各地区を練り歩きます。
豪華な装飾を施した太鼓台は、見る人々を盛り上げながら練り歩きますが太鼓台同士がすれ違う時に太鼓台同士をぶつけ合うことがあります。
新居浜太鼓祭りが喧嘩祭りと言われるのは、この太鼓同士のぶつかり合い(「鉢合い」と言います)が喧嘩をしているように見えるからなのです。
ではどうしてぶつかり合いをするのでしょうか。
巨大な太鼓台をぶつけることはとても危険です。
太鼓台を担いでいるのは男性だけなのですが、男同士の負けん気が出るのか、血が騒ぐのか・・
とも思いますが、実はぶつかり合いをするには新居浜の歴史が関係しています。
新居浜の地区同士の競い合いから
その昔、新居浜には別子銅山(べっしどうざん)という銅山があり、銅山のおかげで新居浜は経済的にとても豊かでした。
銅は電気ケーブルなどの材料になるとても貴重な金属です。
経済的に豊かになったのは良かったのですが、新居浜の各地区の間でライバル意識が芽生えてしまったのです。
この地区同士の競い合いが現在の太鼓台同士のぶつかり合いにつながっています。
太鼓台を担いでいる人の中に一部乱暴な人がいるのも喧嘩になる理由のようですが・・。
このようにライバル意識の高まっていったことで、太鼓台も競い合うように巨大化していきました。
もともとはもっと小さなものだったのですが、この新居浜の発展があってから現在のように巨大な、そして豪華なものになっていったのです。
新居浜太鼓祭りは、平安時代や鎌倉時代にはあったと言われるほど歴史のある祭りです。
喧嘩の歴史も、古くは新居浜にあった漁場の取り合いから始まったという説もありますが、危険なぶつかり合いではなく、太鼓台の本来の迫力を楽しみたいですね。
新居浜太鼓祭り2019年の日程スケジュールと見所
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新居浜太鼓祭りに行ってみたくなったところで、2019年の日程スケジュールと見所をご紹介します。
2019年新居浜太鼓祭りの日程スケジュール
2019年は、10月16日(水)、17日(木)、18日(金)の3日間行われます。
ただし新居浜太鼓祭りは1か所ではなく、4つの地区でそれぞれ行われており、大生院(おおじょういん)地区は10月15日(火)、16日(水)、17日(木)の3日間です。
2019年新居浜太鼓祭りの見所
この3日間、それぞれの地区で太鼓台の力強いパフォーマンスが繰り広げられます。
その中でも最大の見所は「かきくらべ」!
このかきくらべでは太鼓台の車輪を外し、担ぎ手の人たち(かき夫)の力だけで巨大な太鼓台を動かします。
ちなみに、新居浜太鼓祭りでは「担ぐ」ことを「かく」と呼びます。
また「差し上げ」も大迫力のパフォーマンス!
かき夫たちが両手を力強く天に向かって突き上げ、太鼓台を持ち上げます。
こうして太鼓台同士が豪華絢爛な装飾の揺れ具合を競ったり、持ち上げている時間を競ったりしているのです。
この圧巻のパフォーマンス、新居浜太鼓祭りに行ったら絶対に外せません!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新居浜太鼓祭りは四国三大祭りの一つであり、日本三大喧嘩祭りの一つでもある大きな祭りです。
その喧嘩の歴史を知れば、太鼓台同士のぶつかり合いはそれぞれの地区の強さを表すためのものであり、大きくて豪華な太鼓台は、それぞれの地区の発展を象徴するものということが伝わってきます。
地区の人たちの思いや太鼓台にかける情熱に思いをはせながらぜひ新居浜太鼓祭りを観てみてくださいね!