自分の耳垢が、常に湿っているな~と感じている方は少なからずいる事でしょう。
ネットなどで、耳垢が湿って知る方は、ワキガの方が多いとも書かれています。
『耳垢が湿っている=ワキガ』という構図は確実なのでしょうか?
そこには、耳垢が湿っているのとワキガとのなんらか因果関係が存在しているのでしょうか?
TVのCMでは、ワキの臭いを抑える効果の商品が多くあるので、それほど多くの方が臭いに悩んでいるのでは?とも推測する事が出来ます。
また、耳垢が湿っているタイプの方と乾燥しているタイプでは耳掃除をする時に、何らかの違いがあるのでしょうか?
そして、耳垢が湿っている人の耳掃除のコツも解説していますのでえ最後まで読んで参考にしてくださいね。
耳垢が湿っているタイプの人はわきがが多い?
基礎的知識として理解してもらいたいのが、人間には、2つの汗線があることです。
1つは、エポクリン線、もう1つはアポクリン線です。
エポクリン線は人間の全身に存在していて、体温調節のために出る汗の線になります。
その成分の多くは水分となっています。
問題はもう1つのアポクリン線なのです。
このアポクリン線から出る汗の特徴はストレスや緊張する事によって分泌される事が多く、脇のの下に多くこのアポクリン線が集中的に存在している事が分かっています。
アポクリン線からでる成分自体は無臭なのですが、脇の下の皮膚の老廃物や雑菌と混ざりあう事で、あの何とも言えない、臭いを発生させる事になるのです。
いわゆるワキガ臭という物です。
耳垢が湿っていると、なぜワキガの人が多いといわれるのか
じゃ~これが耳垢が湿っている事と何らかの関係があるのか?って疑問に感じる方もいるでしょうね。
耳の穴の中も当然ながら皮膚組織で出来ています。
なので、エクリン線とアポクリン線の両方が存在している事と考えがちになりますが、耳の穴の中にはエクリン線は存在しません。
だから、耳の中のから汗が垂れてくるって事はありませんよね。
ワキガと言われている人は、通常の方よりもアポクリン線の穴の数が多い為に、強烈な臭いを発するのですが、このワキガ臭を発するタイプの方の多くは耳垢が湿っている方が非常に多いことが分かっているのです。
耳の穴の中にも、実はアポクリン線が存在している事が原因で、耳垢が湿っている事がわかっているのです。
耳垢が湿っているから、自分もワキガ!?と感じる方もいると思いますが、100%の確率でワキガという訳ではありませんが、ほぼ高確率でワキガという事が明らかになっています。
耳垢の乾型と湿型の違い
耳垢の乾型と湿型の違いってなにか関係があるのか?と思う方も多いでしょう。
乾型のタイプは耳垢がパサパサしているタイプの方です。
湿型のタイプは耳垢が常にネバネバしているタイプという方になります。
日本人は約80%の方が乾型タイプの方という事が分かっています。
これは遺伝が関与されていると考えられていることから、DNAの配列でどちらかのタイプに分類がされていることまで分かっているのです。
自分の耳垢が湿型の場合には、先祖の方も耳垢が湿型の方だったという可能性が高いという事が分かるのです。
乾型と湿型にはどんな違いがあるのか?
先ほど日本人の約80%の方が乾型と紹介しましたが、これは歴史的に見ると、中国大陸から移動してきたタイプで、湿型の方は元々日本に存在してたルーツを持つ方という事が判明しています。
世界的に見ると白人は約90%、アフリカ系の方は99%の方が湿型の耳垢のタイプという事が分かっているのです。
世界的に見れば湿型の耳垢を持っている方が多いという事が分かると思います。
耳垢が湿型だからワキガということが多いですから、外国の方が香水等で体臭をわからせないようにしているという事も一理あるという事です。
【乾型と湿型の違い】で考えられるのは、
- 湿型は優生遺伝(確実に次世代に受け継がれる)で乾型は劣勢遺伝(次世代に受け継がれる遺伝としては確実性に欠ける)
- 確定事項ではありませんが、湿型の女性の方が、子供を出産した時に乾型よりも母乳の出がいい
- 耳垢は感染予防には不可欠の存在なのですが、乾型の方が感染症にかかりにくい成分が多く含まれている
という事が分かっています。
遺伝子が関係している事が、わかったという事になるのですが、全ての方に当てはまるという訳ではないことだけは覚えて置いて下さい。
まだまだ、この分野は確実に解明されている分野ではありませんからね。
耳垢が湿っている人の耳掃除のコツ
耳垢が湿っている方は、どうやって耳掃除をしている方が多いのでしょうか?
湿っているとは、いっても耳垢ですから、基本的には耳かき棒や綿棒を使う方がほとんどだと、思います。
アメリカの映画などではシャワーシーンの後にタオルで耳の中をさりげなく拭いているのを見たことがあると思いますが、実際、アメリカでは耳かき棒はどんな大きいスーパーに行っても見かける事がありません。
アメリカの方はタオルで耳の中を拭くだけという方が多いのでしょう。
日本人からすると、あれが耳掃除の代わり!?と思ってしまいますよね。
乾型の方から見れば、本当にあれだけでスッキリするのか?疑問ですよね!
湿型の方の耳掃除はどうやるのが正しいの?
一般的に販売されている耳掃除用の小道具は
- 竹製の通常タイプ
- 綿棒
- 粘着性のタイプ
- 360°の取れるスクリュータイプ
に別れると思います。
正直粘着性のタイプやスクリュータイプの物はほとんど見かけた事がないです。
他の方もそうではないでしょうか?
多くは竹製の耳かき棒が多いのですが、湿っているタイプの方の場合には、耳かき棒よりも綿棒を使う方が綺麗に取れるはずです。
ただ、竹製の耳かき棒と同様に強く押しつけてしまうと外耳道をキズ付ける事になりますので、なるべくは、軽く擦る程度で湿っている耳垢を除去できると考えてもらった方が良いでしょう。
湿っている耳垢だからといって綿棒はある程度は、正解なのですが、情況によっては、耳垢を奥に押し込んでしまう可能性も否定できないので、大人用の綿棒ではなく、ベビー用又は子供用綿棒で軽く拭きとる程度が一番いいでしょう。
耳かき棒で湿ってるカスを取り除いた後で綿棒で軽く拭きとる方法でも、問題はないと思いますが、乾型のタイプと違って力加減で外耳道にキズを付けやすくなりやすいので、力加減には注意が必要になります。
まとめ
耳垢が湿っているとワキガなの?と乾型と湿型のちがい等を紹介してきました。
自分の耳垢は乾型タイプですからアポクリン線量は少ないのでしょう、汗をかいても汗の臭いしかしません。
ワキガだからと言って卑下する事は、実は無いのです。
ワキガも実は、フェロモンと同様の働きをしているとも言われているので、特定の方には非常に男性らし匂いと感じる方もいるのです。
耳垢が湿っているからと言って=ワキガという事も100%ではありませんからね。
ストレスや緊張する時に、アポクリン線から分泌する液が雑菌や老廃物と結合して臭いを出す訳ですから、ある程度、脇の下を清潔に保つことでワキガ臭を抑える事も可能と考えてもいいでしょう。
自分は耳垢が湿っているからワキガなんだという意識は持たずに、常に清潔とデオドラント等を使用することで、気にする必要は最小限に抑えられるのではないでしょうか。