卒業式と入学式に同じ着物ってNGなの?着まわしのポイントとマナーについて

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卒業式や入学式は子どもの成長を特に感じられる晴れやかなイベントですよね。

と同時に保護者の服装も気になるところ。

しかし、普段は着ないだけに式典の時のルールやマナーがわからない!

お子さんが小学生や中学生の場合、卒業式があればすぐに入学式もありますよね。

卒業式と入学式に、同じ着物を着ても問題ないのでしょうか?

今回は、そんな疑問にお答えしますね!

卒業式、入学式の際の着物の着こなしについて調べてみました。

卒業式と入学式、同じ着物を着回してもいいの?

 

さて、卒業式と入学式で同じ着物を着回してもいいものなのか?という問題です。

卒業式と入学式は時期が近いだけに、同じ着物を着たい…と思う方もいますよね。

そんな何着も持っていないし、クリーニング代などもかかってきますので!

結論から言うと、同じ着物を着ても特に問題はありません。

 

ただ、地域によっては違う着物を着るべき、という習慣がある場所もあるようです。

もしそういった土地柄であれば、周りの経験者にあらかじめ聞いておく方がいいでしょう。

また、その他の気に留めておくと良いポイントを6つご紹介しますね。

 

1.控えめな色、柄を選ぶ

どの着物を着る場合にも注意したいのが、控えめで上品な雰囲気のものを選ぶこと。

卒業式、入学式の一番の主役は子ども達ですね。

保護者が前に出る場ではありませんので、控えめな色合いにして、柄も派手すぎるものは避けましょ
う。

 

2.卒業式は落ち着いて、入学式にはより春らしく

卒業式の3月と入学式の4月は、同じ春でも寒さや咲く花などで、雰囲気が違いますよね。

着物はそのような四季に合わせて変化を加えると、より素敵に着こなしになります。

卒業式は紺やグレーなど、シックな色味をどこかに加える。

入学式には春の華やぎを感じさせる明るいピンク、黄色、ブルーなどを取り入れる、などです。

着物そのものは同じでも、帯、バッグや帯締めといった小物、羽織などで変化を加える程度でいいですよ!

 

3.帯は袋帯か名古屋帯で

訪問着に合わせる帯は、織りの袋帯を選びましょう。

訪問着以外は袋帯以外にも名古屋帯でも大丈夫なようです。

袋帯の場合には、お祝いの席ということで二重太鼓という結び方が最適です。

 

4.長襦袢と半襟は白色か淡い色

卒業式や入学式といった式典では、下着に当たる長襦袢や半襟は白か淡い色を選びましょう。

色味があるものを選ぶ場合は、着物と同系色を選ぶと落ち着きがあります。

 

5.足袋は白一択

フォーマルな場での足袋は白色にしましょう。

色物、柄入り、レースなどは、それだけでカジュアル感が出てしまい不向きです。

 

6・草履は着物と同じ色味、バッグは革製品もOK

草履は着物と同系色で淡い色味、鼻緒も同じ色のものにします。

バッグは学校の式典であれば、革製のものでもOKです。

ですがデカデカとしたブランドのロゴ入りや、ビジネスで使うような肩がけできるバッグは避け
ましょう。

フォーマル向けのハンドバッグを選んで、荷物が入らない時にはサブバッグで対応します。

 

卒業式と入学式に同じ着物を着る場合のおすすめアイデア4つ

いくつか着こなしのポイントを書いてきましたが、より具体的なアイデアをご紹介しますね。

 

1.帯や羽織を変える

着物そのものは価格も高いし、何着も持てないですよね。

着物自体は同じでも、帯や羽織によってガラッと印象が変わります。

特に帯は、柄があるorない、色味が明るいor渋い、で着こなし全体の雰囲気に大きく影響します。

金糸や銀糸の刺繍なども大丈夫ですので、全く違う感じの帯を選んでみてはいかがでしょう?

 

2.小物を変える

帯や羽織も手持ちが少ない…。

そんな時は帯締めなどの小物、草履やバッグなどで変化を加えるとGOOD!

それだけでいいの?と思われるかもしれませんが、けっこう雰囲気が変わるんですよ。

しょっちゅう使うものではないので、フリマアプリや中古で買ってもいいですね。

 

3.髪のセットを変える

髪が長い方は、髪のセットを変えると雰囲気が違って見えます。

卒業式には落ち着いたまとめ髪、入学式には髪飾りで華やかさを加えてみては?

 

4.レンタルで借りる

これは同じ着物を着るパターンではないのですが、レンタルで借りてしまうのもおすすめです。

同じ着物を気にしながら着る必要がなく快適!というのが一番のメリットです。

帯のみ、小物のみでもレンタル可能なので、自分の好きなところだけアレンジできて、費用も抑えられます。

 

卒業式・入学式の式典に着ていける着物の種類

今お持ちの着物や着たい着物が「式典で着てもいい」のかどうか、万が一よくない場合もありますので、一緒に見ていきましょう!

まず、卒業式や入学式などに着ることができる着物の種類を確認しましょう。

学校行事の式典にはセミフォーマルな装い、というのがマナーとなっています。

洋装であれば、品のあるワンピース、ツーピース、ブラックフォーマルといった種類の服です。

式でママやパパが着ている姿の想像がつきますよね。

卒業式や入学式などに着ることができる着物の種類は?

和装でこのセミフォーマルに当たるのが、「訪問着」「付け下げ」「色無地」という種類の着物にな
ります。

訪問着
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訪問着はOKです。

帯より上の辺り~裾にかけて柄が一続きに入っている着物のこと。

縫い目をまたいで柄がつながっていて、向きも同じであれば訪問着です。

柄の入る部分が大きく、華やかさを演出できます。

20代~30代前半の方に向くと言われます。

 

付け下げ
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付け下げもOKです。

訪問着より柄が少ないのが付け下げと呼ばれる着物で、フォーマル度は少し下がります。

派手さは抑えつつも、ほどほどの華やかさがあります。

30代後半~の年齢の方が着るのに、落ち着きがあって良いとされます。

 

色無地
色無地はやめたほうがいいです。
理由は格式が高すぎるから。

色無地とは、柄が入っておらず一色のみで染め上げられた着物のことです。

付け下げよりさらにフォーマル度は下がりますが、紋が入ると訪問着と同じランクになります。

柄が入っていないとさびしく感じるかもしれませんが、すっきりと上品な装いになって、かえって
しっくりくることも。

着物の種類でいえば、結婚式で新郎新婦の親族が着る黒留袖や色留袖というものがあります。

結婚式で着られるならOK?と思いきや、これはNGです。

卒業式に結婚式にお呼ばれするようなドレスって、着ませんよね?

これと同じです。

服装にはTPOがあるので、学校関係の式典には格式が高すぎる着物もふさわしくないんですね。

 

まとめ

いかがでしたか。

子どもの卒業式と入学式、同じ着物で出席することは特に問題ありません。

旅立ちと新たなスタート、3月と4月の季節の細かな変化に合わせて、少し着こなしにアレンジを加えてみましょう。

帯や羽織、小物などで、ピンポイントでも季節感を意識したコーディネートにするといいですよ。

晴れやかな門出の時、ママも服装を整えて清々しく送り出してあげてくださいね!