2月の立春が過ぎると、女の子のいる家では雛人形を飾ることになるでしょう。
毎年飾っていても、並ぶ位置って意外と忘れてしまうものですよね。
実は地方によって、雛人形の並べ方は違うんですね~。
今回は、この雛人形の並べ方が地方によって違う説明をしてきますね!
雛人形の並べ方は地方によって違います。
地方によって並べ方が違いますが、関東と関西に分けて大きく違いがあります。
関東方面で見かけるお雛様は「関東雛」、関西方面で見かけるお雛様が「京雛」となっていて、顔の印象も違いますが、並べ方も違ういます。
関東と関西ではお内裏様・お雛様の並べ方が逆!
関東と関西では、お内裏様とお雛様の位置が逆になります。
雛人形の並べ方の違い
関東
関東は武家パターンで飾るため、向かって左がお内裏様、右がお雛様。
関西
関西は公家パターンで飾るため、向かって右がお内裏様、左がお雛様。
では、なぜ並べ方に違いがあるのでしょうか?
以下の説が有力となっています。
なぜ、並べ方に違いがあるの?
【関東】
- 武家社会では「右上位」の考え方がある
- 「西洋文化」を取り入れた結果
【関西】
- 御所での天皇の座る位置「玉座」が左だった
- 右よりも左のほうが格式が上という「左上座」の考えに則って
地方によって並べ方が違うなんて、なんだかおもしろいですね!
お内裏様とお雛様を飾る位置は1段めとなります。
その1段目に一緒に並べるお道具は、「金の屏風」「桃の花」「ぼんぼり」があります。
お内裏様とお雛様以外の並べ方は?
お内裏様とお雛様以外の並べ方に関しては、地方によっての違いはありません。
違うのは主役であるお内裏様とお雛様だけで、その他の人形や道具は基本的には同じなんですね~!
では、どんなふうに並べるのでしょうか。
2段目の並べ方
2段目には、三人官女を並べます。
三人官女は、向かって左から持っているお道具が【提子(ひさげ)→島台(しまだい)→長柄(ながえ)】の順。
その他に飾るお道具は、「高杯」と「桜餅・草餅」になります。
3段目の並べ方
3段目に並べるのは、五人囃子です。
五人囃子は、向かって左から、持っているものが【太鼓(たいこ)→大皮鼓(おおかわづつみ)→小鼓(こづつみ)→笛(ふえ)→扇を持った歌い手】の順。
3段目に五人囃子以外に並べるものはありません。
4段目の並べ方
4段目には、右大臣と左大臣を並べます。
向かって左が右大臣、右が左大臣ですので、間違えないように気を付けましょう。
その他の道具は、「白酒」と「菱餅」を並べます。
5段目の並べ方
5段目には、仕丁(しちょう)を並べます。
仕丁は、向かって左から、持っているものが【台笠(だいがさ)→沓台(くつだい)→立傘(たちがさ)】の順。
京都風の雛人形では、仕丁の持ち物は【熊手、塵取り、箒】の3種類だそうです!
その他の道具は、「橘の木」と「桜の木」を飾りましょう。
6・7段目の並べ方
6段目と7段目には、人形は飾りません。
残っている道具を並べるのですが、この道具の並べ方にも特に決まりはないようです。
ただし、7段目に大きな道具を並べたほうが見映えがよくなるので、そのように並べることが多いようです。
まとめ
雛人形の並べ方について、地方によっての違いを紹介しました。
雛人形の並べ方は、関東と関西では違うんですね~。
今まで知らなかったので、いい勉強になりました(笑)
ただ、今の時代に7段の雛人形を飾ることってあまりないと思うので、並べ方もどんどん忘れてしまうのかな‥と思ったら、なんだか少し寂しいですね。
我が家もコンパクトな雛人形ですが、いつか子供達が結婚したとき、ちゃんとした雛人形の並べ方を教えてあげたい!と強く思いました。