冬になり、寒さが厳しくなってくると「ヒートテック」の出番です。
ヒートテックを一枚下に着ているだけで、かなり暖かくなりますよね。
あなたも1枚は持っているのではないでしょうか。
冬には必需品のヒートテックですが、一つ困ったことがあります。
それは、「汗臭い」ということ。
他のインナーを着ている時にはあまり感じませんが、なぜかヒートテックを着ている日だけ汗臭いと感じることはありませんか?
しかもあれ、普通に洗っても臭いが取れないですよね。
冬になるたびに悩まされるので、どうしてヒートテックは汗臭いのか、臭い対策はないのかを調べてみました。
ヒートテックが洗っても臭い時の理由は?
まず、なぜヒートテックは汗臭いのか。
それは、素材が化学繊維だからです。
化学繊維は臭いが付きやすく、取りにくいと言われています。
更に、ヒートテックはいわゆる「機能性インナー」と呼ばれており、発汗による水分を使い発熱させるしくみになっています。
そのため吸湿性が高く、速乾性のある素材が使われています。
体から出た汗の水分だけを吸い取り蒸発させるため、汗の成分は繊維に残ったままになります。
更に、冬は重ね着やニットといった空気がこもりやすい服を多く着ますよね。
そのため服の中で蒸れて、バクテリアが繁殖しやすい環境になってしまっているんです。
これが臭いの原因です。
つまり、臭いを消す際に大切なのは、「菌をいかに退治出来るか」ということになります。
普通に洗濯するだけでは汚れは落ちても、実は菌を完璧に取り除くことは出来ていないんです。
だからきちんと洗っていても臭いままなんですね。
ヒートテックが汗臭い時の臭いの取り方!
では、どうすれば臭いが落ちるのでしょうか。
普通に洗濯をしても、繊維にしっかりとこびりついた菌はなかなか落ちてくれません。
なので、洗濯する際には除菌効果のある洗剤を選びましょう。
殺菌じゃないの?と思われそうですが、法律の関係で洗剤や漂白剤には「殺菌」という表現は出来ません。
そして、一番菌に強いのは「塩素系漂白剤」です。
ですが、これは白いヒートテックになら使ってもいいかもしれませんが、色落ちしてしまうので基本的に色柄物には使えません。
色柄物のヒートテックには「酸素系漂白剤」を使うのが適切です。
菌が一番繁殖している脇の部分を中心に、つけ置きをして洗濯機で回しましょう。
そして、干すときはしっかりと日光に当て、除菌完了です。
ただ、漂白剤だと衣類が痛むのが嫌だという方もいると思います。
そういう方は重曹も効果的です。
洗面器に水を入れ、大さじ2杯ほどの重曹を溶かします。
そこにヒートテックをつけて一晩おき、翌朝洗濯機で回すという方法も臭いを取るには効果的です。
また、柔軟剤を入れると匂いの成分が繊維に残り、いい匂いが続くのでおすすめです。
ヒートテックを洗っても臭い時の対処法!
長く着ているヒートテックは、漂白剤でも重曹でもなかなか落ちないものもあります。
洗った直後は臭いが取れていても、すぐに臭くなる場合はどうしたらいいのでしょうか。
● 除菌スプレーをかける
服を着る前にひとかけしておきましょう。最近はいい香りのものもたくさんあるので、気分も上がります。
●殺菌作用のある制汗剤を使う
臭いを押さえ、バクテリアの繁殖も抑制するミョウバンや、殺菌作用のある銀イオン配合の制汗剤が効果的です。
●汗脇パッドをつける
根本的に汗をヒートテックに付けない方法が手っ取り早いかもしれませんね。
ヒートテックが汗臭い時の臭いの取り方 最後に
機能性インナーとはいえ、弱点はあるんですね。
暖かくするための機能のせいで菌が大量に繁殖するということは、切っても切れない問題ということになります。
汗臭い臭いを除菌してしっかり消しつつ、自分の好きな香りをまとって気分も上げるのが一番の対処法ではないでしょうか。
冬には必需品のヒートテックなので、この臭い問題とうまく付き合って冬を乗り切りましょう。