朝と夜の冷え込みが強くなって、いよいよ冬の到来ですね。
ヒートテックを着ていて、汗をかいたらむしろ寒くなった!なんて経験したことありませんか?
実はこれ、ヒートテックに使用されているレーヨンという化学繊維が原因なんです。
このレーヨンには、体から蒸発された汗を吸収する働きがあるのですが、大量の汗をかいたときなど「汗冷え」を起こすことがあります。
登山などヒートテックが不向きな場面もあります。
なぜ、登山などでは不向きなのでしょう?
ヒートテックの汗冷えってどういうこと?
など、ヒートテックをそろそろ用意しようかな、と考えているあなたにこの「ヒートテックの汗冷え」についてのわかりやすくご紹介していきますね!
ヒートテックの汗冷えとは?
レーヨンには、体から蒸発された汗を吸収する働きがあります。
日常の範囲内の汗の量であれば問題ないのですが、運動などによる大量の汗をかいてしまうと、逆効果なんです。
寒くなるんです(経験者)
なぜかというと、ヒートテックは完全濡れた状態からは乾きにくいんです!
大量の汗をかいた状態だと、レーヨンの水分貯蔵量がすぐに限界を超え、吸湿発熱ができなくなるんです。
行き場を失った水分は肌に留まり、蒸れて気化熱で体温を奪ってしまうのです!
これが、ヒートテックによる汗冷えの正体なのです!
ヒートテックの素材について
そもそも、ヒートテックを着ると暖かくなるのはなぜでしょう?
それは、「吸湿発熱」という仕組みを利用しているからなんだそうです。
人の体は、なにもしていない時も汗をかいていて、水蒸気を体から蒸発させているんです。
その水蒸気を繊維がキャッチして、動くときの摩擦で発熱している仕組みです。
このような仕組みを成立させるために、レーヨンやマイクロアクリルなどの様々な化学繊維が使われています。
なかでも、レーヨンはヒートテックにとって最も重要な化学繊維で、体から発せられた湿気や水分を吸着するのに特化した性質を持っています。
また、マイクロアクリルは、名前から想像できる通り細かい繊維をもっています。
そして、アクリルは保湿に特化した機能を持っていて、ほかにもポリウレタンやポリエステルが利用されているそうです。
「化学繊維」と聞くと肌に悪そう、とか悪いイメージが思い浮かぶかもしれません。
ですが!ヒートテックの原理は古くから衣類全般が持っていたものを更にパワーアップしたものです。
つまり、「防寒衣類の進化」と呼ばれる素材がヒートテックなんです。
ヒートテックが体に悪い?登山では不向きな理由
先ほども紹介した通り、ヒートテックは大量の汗に弱く、汗冷えを起こします。
登山は足場の悪い坂道を3~4時間登り続けることがあるので、とにかく汗をかきます。
そこから汗冷えを起こして低体温症になり、最悪の場合、命の危険が及ぶこともあるんだそうです。
登りの道よりも、下りの汗冷えが非常に恐いんだとか。
また、ヒートテックの弱点はこれ以外にもあります。
それは、レーヨンによって、肌が乾燥してしまうということです。
「え?どういうこと?」と思ったかもしれません。
吸水に優れているレーヨンですが、肌から水分を奪いすぎて、湿疹や肌荒れを起こす可能性があるのです。
ここにコンテンツを入力します。
- 大量の汗をかくひと
- 全く汗をかかない人
- 乾燥しやすい人
- 化学繊維で肌荒れ・湿疹を起こしたことがある人
上記に当てはまる人がいたら気を付けてくださいね。
- 少しだけ汗をかく
- 肌が強い
もし、わからない場合は、お手頃価格なので、1枚だけ購入して試してみるのはいかがでしょう。
キャミソールタイプや長袖タイプなど様々な種類がありますので、ぜひお試しあれ!
ヒートテックは買い替えたほうがいいの?
前に買ったヒートテックを着まわしているけど、全然暖かくない!
なんてことありませんでしたか?
実は、ヒートテックは摩擦に弱いのも弱点なんです。
頻繁に洗濯すると、摩擦によって生地が伸びてヨレヨレになり、あまり暖かく感じないという声もあるそうです。
なので、毎年買い替えるのがおすすめですよ!
自分の体のサイズに合うものを選ぶようにしてくださいね。
ヒートテックの汗冷え 最後に
- ヒートテックは自分の体にあったサイズを選ぶ。
- 肌が乾燥しやすい人、汗っかきの人や汗を全くかかない人は向かない。
- 毎年買い替えるのがおすすめ
いかがでしたか?
ヒートテックの性質を理解して、場面に合わせて使ってみるのがいいかもしれませんね。