販売店で様々な石油ストーブとファンヒーターが並んでいると、どっちにしようか迷いますよね。
寒くなると大活躍してくれる暖房機器ですが、それだけ燃費が気になります。
石油ストーブとファンヒーターどっちが経済的なのでしょうか?
こちらの記事では、石油ストーブとファンヒーター、それぞれ、メリットとデメリットと燃費を比較してみました。
石油ストーブとファンヒーターの違い、メリット・デメリット
石油ストーブとファンヒーターの違いやメリットやデメリットを詳しく調べたのでご紹介しますね!
石油ストーブの特徴、メリット・デメリット
石油とは言いますが、灯油を燃料に用いるストーブです。
石油ストーブの種類
- 対流式・・・は機器全周にわたって熱が放射されます。特に機器上部に発生し対流が起きるので、部屋の中心に置くと効率よく部屋を暖める事が出来ます。
- 反射式・・・対流もしますが、反射板による一方向の暖房効果が高いです。機器の正面は、遠方方向毛も暖房効果が期待できる。
- 芯式・・・着火に芯を使います。対流式と同じく、機器全周で熱を放出します。構造が簡単なので故障が少ないです。
- 加圧式・・・燃料を加圧・気化したものをバーナーで燃焼させます。現在は屋外用のストーブが主です。
- ポット式・・・大きな空間を暖める事が出来る、限られた寒冷地向けのストーブです。10~30畳の空間を輻射熱で温めます。
石油ストーブのメリット
石油ストーブのメリットは、温まる時間の早さです。
また、電源が無くても本体にセットする乾電池を電源として点火をする事が出来るので、停電の時や屋外でも使用する事が出来ます。
デメリットは、機器本体が熱くなってしまう為に、火傷の心配があります。
小さなお子様やペットのいる家庭では火傷防止のガードを設置するなど、対策が必要です。
ファンヒーターの特徴、メリット・デメリット
灯油やガスを燃料にして、熱を送風装置で送り出す方式の暖房機です。
- 石油ファンヒーター・・・灯油を燃料にしたもの
- ガスファンヒーター・・・ガスを燃料にしたもの
- 電気ストーブやセラミックファンヒーター・・・電気を燃料にしたもの
どれも、燃料から発生した熱を温風として送風機で送る仕組みです。
メリットは、機器本体が熱くなる事が無い為、石油ストーブに比べて火傷の心配はありません。
デメリットは、熱源を必要とするので、停電の時には使えません。
また、ガスファンヒーターは都市ガスとプロパンガスでは本体が違うので共用できません。
石油ストーブとファンヒーターはどっちがお得?燃費を比較
石油ストーブとファンヒーターと言っても、それぞれ種類やメリットとデメリットがある事が分かりましたね。
それでは、石油ストーブとファンヒーターを比べた時にどちらがお得なのでしょうか。
一番気になる燃費の比較をしてみました。
尚、燃費は使う機器や火力、使用する部屋によって変わりますので、目安程度でお考えください。
今回は、目安となる部屋は7~8畳と考えました。
石油ストーブの1時間あたりの燃費は?
まず、石油ストーブは熱源が乾電池などなので、灯油だけで計算しました。
石油ストーブの計算方法は、(灯油の価格)×(燃料消費量)=1時間当たりの燃費になります。
灯油の価格は地域で違いますが、今回は計算しやすく¥100で。
燃料消費量も機器によって違いますが、対応する機器の燃料消費量は0.18~0.21L/Hが主流なので
0.2で計算しました。
¥100/L灯油の価格)×0.2 L/H(燃料消費量)=¥20/H
1時間あたりの燃費は、目安20円ということになります。
日中はお勤めをして、夕方から夜までの5時間程度の利用だと1日100円ですね。
ファンヒーターの1時間あたりの電気代は?
どっちが石油ファンヒーターでは石油ストーブとほぼ同量の灯油を使用し、その他に送風機を作動させるための電気を使います。
また、ガスファンヒーターでは、プロパンと都市ガスでは金額が大きく変わります。
今回は、セラミックファンヒーターの電気代を計算してみました。
電気代は契約している料金プランなどでも変わります。
ここでは東京電力の「従量電灯B」120~300kWhの料金¥26.4/kWhを使用します。
消費電力は使用する機器によっても変わりますが、1200wを使用しました。
1200w(消費電力)÷1000×26.4/kWh(電気代)=¥31.68/H
1時間あたりの燃費は、目安32円ということになります。
日中はお勤めをして、夕方から夜までの5時間程度の利用だと1日160円ですね。
石油ストーブとファンヒーター燃費で比較!どっちがお得?
単純に金額だけの比較だと、石油ストーブの方がより燃費が良いです。
しかし、石油ストーブは空気の対流によって室内の上の方から温まり、床に近い部分まで温まるのには時間がかかります。
床に近い部分に座っている場合は、温風が送られるファンヒーターの方が早く暖かく感じる事が出来ます。
実際に使用する部屋の構造や、生活スタイルによって使い分ける必要がありますね。
まとめと感想
いかがだったでしょうか。
燃費を向上させるために、設置するのに向いている場所もあるのでそれぞれの機器のメリットとデメリットを理解して、上手に使い分けたいですね。