初詣のときなど、毎年多くの人が引くおみくじ。
私も毎年引くのですが、「おみくじの順位」ってきちんと覚えていますか？
大吉が一番良くて凶、もしくは大凶が一番悪いのは分かっても、中吉や小吉、吉はどういう順番で並ぶのか分からない‥なんて人もいるのではないでしょうか。
意外と頭の中でごちゃ混ぜになってしまって、分からなくなるのが「おみくじの順番」。
ここでは、東京都内最古のお寺「浅草寺（せんそうじ）」について、公式のおみくじの順番を説明したいと思います。
どういう順番が正しいのでしょうか。
浅草寺（せんそうじ）のおみくじの順番は？公式順番の解説と意味
日本各地におみくじのあるお寺や神社はたくさんありますが、今回は誰もが知る「浅草寺（せんそうじ）」にフォーカスを当ててみます。
浅草寺でおみくじを引いたとき、正しい順位はどういうものなのでしょうか。
浅草寺（せんそうじ）のおみくじの公式順番
浅草寺での公式なおみくじの順番は、上から
- 大吉
- 吉
- 半吉
- 小吉
- 末小吉
- 末吉
- 凶
となっています。
「半吉」や「末小吉」は、なんだか珍しい気がしますね。
また、「中吉」がないのも意外でした！
私が毎年初詣に行く神社には、中吉はありますが半吉や末小吉はありません。
浅草寺のおみくじは「○吉」というのが6つもあって少しややこしいのですが、上記の順番が公式のものになるので、ぜひ覚えておきましょう！
浅草寺（せんそうじ）はおみくじの割合が決まっている
おみくじを引くとき、つい気にしてしまうのが「大吉の出る確率」ではないでしょうか。
どうせ引くなら良い結果がいい、と思うのは当然のこと。
実は浅草寺では、あらかじめ「おみくじの割合」を公表しているんです！
浅草寺のおみくじは、箱の中から棒を1本引き、番号の書かれた引き出しからおみくじを取る、というもの。
番号は一から百まであります。
その内訳は、
● 大吉：17本
● 吉：35本
● 半吉：5本
● 小吉：4本
● 末小吉：3本
● 末吉：6本
● 凶：30本
となっています。
浅草寺（せんそうじ）で凶が多い理由
ネットなどでも、「浅草寺は凶が多い」と言われていますが、確かに100本中30本も凶が入っているわけですから、凶を引く確率は比較的高めですね。
実はこれは、日本古来のおみくじの原点「観音百籤（かんのんひゃくせん）」に基づくもの。
こちらによると、大吉16、吉35、凶29、その他20という内訳になることから、浅草寺では昔ながらの割合に合わせているのです。
おみくじで凶を引くと落ち込んでしまいますが、浅草寺ではたとえ凶を引いても、観音様のご加護を願って境内の指定場所に結んで縁繋ぎを行えば、凶から吉へ転ずることありと言われています！
凶だからといって、必要以上に落ち込む必要はありません。
おみくじの順番が神社で順位が違う理由は？
浅草寺（せんそうじ）のおみくじの順番についてお話ししましたが、他の神社もすべてそうというわけではありません。
おみくじの順番や順位は、神社によって違う、というのが正しい回答になります。
伊勢神宮を本宗とし、日本各地の神社をまとめる宗教法人「神社本庁」によりますと、おみくじの順番は上から
- 大吉
- 吉
- 中吉
- 小吉
- 末吉
- 凶
だそうです。
とはいえ、浅草寺のように中吉がなくて半吉や末小吉があるところもあるわけですから、なかなか難しいですよね？
中には
- 大吉
- 中吉
- 小吉
- 吉
- 末吉
- 凶
という順番のところもありますし。
どちらが正しいの？と思うかもしれませんが、【どちらも正しい】のです。
神社によっておみくじに対する考え方は様々で、「せっかく引いてくれる人が嫌な気持ちにならないように」と、あえて凶や大凶を省いているところもあるほど。
明治神宮では、おみくじに吉凶はありませんからね。
順位が違う理由を簡潔にまとめるならば、【おみくじで大切なのは吉凶ではなく、内容である】からだと言えるでしょう。
吉凶よりも、どんなことが書かれているか？のほうが大切なのです。
まとめ
おみくじの順番について、ご紹介しました。
浅草寺（せんそうじ）のようにおみくじの順番や割合が公表されているところもありますが、多くの神社ではおみくじの順番や割合は非公表となっています。
おみくじの順番や順位は確かに気になりますが、本来のおみくじの意味をもう一度考え直してみましょう！
そうすれば、順番よりも大切なものが何なのか、見えてくるはずですよ。