電気のみで暖かくなるヒーター、色々な種類がありますね。
セラミック、カーボン、グラファイト、シーズ、オイル、など本当に多彩です。
これらの中でも、ニクロム線に電気を通して熱を発生させる電気ヒーターは定番中の定番です。
ですが、熱が発生する部分の素材によって性能に違いが出てくるんですよ。
使うならしっかりと暖まって、さらに温まるまでの時間が短いのがいいですよね~♪
今回は、特にしっかり暖まると言われるシーズヒーターとグラファイトヒーターを取り上げます。
それぞれの違いや特徴などを詳しくご紹介していきますね。
シーズヒーターとグラファイトの違いはどこ?
それぞれの特徴とメリット・デメリットを順番にみていきましょう。
シーズヒーターのメリットデメリット
シーズヒーターのメリット
- 発熱体がガラス管でできたヒーターに比べて壊れにくい
- 人を暖める場合には、エアコンなどより温まりやすい
- 空気が汚れない
シーズヒーターのデメリット
- 暖かくなるのに時間がかかる
- 広い範囲の暖房には向いていない
シーズヒーターとは、ニクロム線を発熱体として、それを金属の筒状のカバーで覆ったヒーターのことです。
他の電気ストーブは発熱体をガラス管でおおっている場合が多いのですが、そのカバーが金属になったということです。
この金属のカバーによって放出される遠赤外線の量が増え、温める力が強くなると同時に、壊れにくくなっています。
グラファイトヒーターのメリットデメリット
グラファイトヒーターのメリット
- 電源を入れるとすぐに暖かくなる
- 同じ電気量で約2倍の遠赤外線を放出できるのでコスパが良い
- 空気が汚れない
グラファイトヒーターのデメリット
- 本体価格が高め
- 広い範囲の暖房には向いていない
炭素繊維(カーボン)の発熱体に電気を通し遠赤外線を発生させる暖房器具をカーボンヒーターと言います。その中でも特に、発熱体の炭素繊維に黒鉛(グラファイト)を使っているものがグラファイトヒーター。同じ電気量でカーボンヒーターの約2倍の遠赤外線を放出でき、暖かさがアップしています。
シーズヒーターとグラファイトの温まるスピードは?
次にシーズヒーターとグラファイトヒーター、それぞれの温まるスピードを比べてみましょう。
シーズヒーターの温まるスピードは?メーカー3社の平均を検証
大手メーカーの最新機種の立ち上がりのスピードは以下の通りです。
平均すると数分程度かかるようです。
メーカー | 温まるのにかかる時間 |
---|---|
ダイキン ERFT11WS | 速暖モードで5分 |
コロナ DH-1219R | 速暖モードあり (正確な時間は不明) |
日立 HLH-SS1070 | 正確な時間は不明 |
シーズヒーターの設定温度に到達するまでの正確な時間は、公式サイトにも書いてありませんでした。
ですが、早くとも数分はかかるようで、◯秒ですぐに温かい!といった表記は見られません。
シーズヒーターは立ち上がりの速さはセールスポイントでは無いようです。
グラファイトの温まるスピードは?メーカー3社の平均を検証
次にグラファイトヒーターの大手メーカー最新機種の立ち上がりのスピードは以下の通りです。
平均すると0.2秒です。
メーカー | 温まるのにかかる時間 |
---|---|
アラジン CAH-1G9B | 0.2秒 |
アラジン CAH-2G10A | 0.2秒 |
コイズミ KKS-0997 | 0.2秒 |
シーズヒーターに対して、グラファイトヒーターは一瞬で温かくなるものが多いです。
立ち上がりのスピードに関しては、グラファイトヒーターの方が大きく優れているようですね。
すでにしっかり温まっている状態のヒーターでは、どちらも前に立つと「すぐに体が暖まる」といったレビューが見られます。
シーズヒーターとグラファイトの電気代を比較!
次にシーズヒーターとグラファイトヒーターの電気代を比較してみます。
※どちらも関東での使用を想定して、50Hz、東京電力・従量電灯Bの一般家庭の料金想定である26.48円で試算。
シーズヒーターの電気代は?メーカー3社の平均を検証
大手メーカーの最新機種の電気代は以下の通りです。
1時間あたりの電気代を平均すると、1000Wで使用すると約26円、250Wで使用すると約6円となります。
メーカー | 消費電力(W) | 1時間あたりの電気代 |
---|---|---|
ダイキン ERFT11WS | 1100W~250W | 29.1円~6.6円 |
コロナ DH-1219R | 通常モード1150W~330W 揺らぎモード820W~200W | 通常モード30.4円~8.7円 揺らぎモード21.7円~5.2円 |
日立 HLH-SS1070 | 1000W | 26.4円 |
グラファイトの電気代は?メーカー3社の平均を検証
次にグラファイトヒーターの電気代は以下の通りです。こちらも大手メーカーの最新のものです。
1時間あたりの電気代を平均すると、1000Wで使用すると約26円、450Wで使用すると約12円となります。
メーカー | 消費電力(W) | 1時間あたりの電気代 |
---|---|---|
アラジン CAH-1G9B | 900W/700W?250W | 23.8円/18.5円?6.6円 |
アラジン CAH-2G10A | 1000W/700W?300W | 26.4円/18.5円?7.9円 |
コイズミ KKS-0997 | 00W/450W | 11.9円 |
シーズヒーターとグラファイトヒーターの電気代を比べると、大きな差はないようです。
ただ、運転モードがいくつかある製品を選ぶと、温まるまでは最大出力で運転して、温まりすぎる前に温度を感知して出力を弱めてくれるものもあります。
そのような性能の高い製品を選ぶと、温かさは保ちつつ、簡単に電気代を節約することができます。
シーズヒーターとグラファイトの温まるスピードと電気代の比較結果
シーズヒーターとグラファイトの温まるスピードと電気代の比較結果をまとめてみました。
【シーズヒーター】
・温まるスピードはゆっくり
・電気代は1時間あたり約26円〜6円程度
【グラファイトヒーター】
・温まるスピードは一瞬
・電気代は1時間あたり約26円〜12円程度
帰ってすぐに温まりたい!という方や、トイレなど使用時間が短い場合には、グラファイトヒーターがおすすめです。
一方、シーズヒーターは“体の芯まで温まる”という実感がより強いようです。
じんわりと、時間はかかりますがしっかり体を温めたいという方にはシーズヒーターの方が合うと思います。
また、シーズヒーターは丈夫で壊れにくい、水に強いという特徴があるので、長い目で見るとコスパが良いかもしれません。
シーズヒーターとグラファイトの比較まとめ
いかがでしたか?
シーズヒーターはじんわりしっかり温まる、丈夫で長持ち、という特徴があります。
グラファイトヒーターはすぐに温まる、他のヒーターに比べると遠赤外線の量が多い暖房器具となります。
電気代はどちらも大きく変わりませんので、使う場所によって選ぶと賢く使えると思いますよ。
ご自宅にぴったりの暖房器具で、暖かく冬をお過ごしくださいね。