タカラスタンダード サーモシャワー混合栓 sb18-5u1-tbのサーモカートリッジを交換してみた | DIY

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お湯がぬるいことに気づく

1~2ヵ月前までは全く気にならなかったのですが、12月になって急激に寒くなり、シャワーから出るお湯が妙にぬるくなっていることに気づきました。

新築時に導入したタカラスタンダードのシステムバスも、気づけばもう10年。
調べてみると混合栓や水栓の寿命は10年とあるではありませんか。

型番は、sb18-5u1-tb サーモシャワー混合栓であることがわかりました。

症状・原因の推測

まずは原因の切り分けから。電気温水器側の問題なのか、水栓側の問題なのか?

  • シャワーを40度設定にしても、ぬるいお湯しか出ない。
  • 湯舟側は正常に熱いお湯が出るため、温水器ではなく水栓本体が怪しい。
  • 温水と冷水の水栓を片方ずつ閉じてみたところ、40度以上の高温に設定した時のお湯の出が明らかに少ない

上記の理由とGoogle検索での調査から、恐らく「サーモカートリッジ」が劣化してお湯と水の混合がうまくいかないのでは、と推測。

丸ごと交換するか、サーモカートリッジだけ交換するか

できれば、アマゾンなどで事同じ型番の混合栓がサクッと買えれば、交換するだけで楽ちんと考え検索してみましたが、既に廃盤になっているのかアマゾンにも楽天にも売ってない。

ONLINEJPというサイトに、後継機種?のような商品が売ってはいたが、35,600円(税込)!結構お値段する。
調べると「サンエイ」というメーカーらしいが、アマゾンに売ってる混合栓は15,000円程度。なんでこんなに高いの?
アマゾンに売ってるのじゃダメなの?ということで、寸法とか色々調べてみたけど、結局システムバスということで、配管なども特殊で、そのまま交換っていう訳にはいかなさそう。

あれこれ調べていると、サーモカートリッジ(温度調節機能部分)でお湯と冷水の量を調整しているらしく、このパーツはアマゾンで売ってる!しかも4,900円!安い!

 

新しい型番と古い型番の両方の説明書を見ても、サーモカートリッジは共通(同じ型番)。恐らく型番も問題なさげ。

sb18-5u1-tb 施工説明書(分解図)

SB180-5U-TB 施工説明書(分解図)

本体ごと交換するか、それともサーモカートリッジのみ交換するかで迷いました。

  • 本体まるごと交換:36,000円ほどかかる。なかなか高い。が直る可能性は高い
  • サーモカートリッジ交換:4,900円で購入可能(Amazonで入手)。本当にこれが原因?交換できるのか。

カートリッジ交換で直るならかなりお得。
ただし、直らなければ本体ごとの買い直しで二重出費になるリスクあり。
とはいえ、ひとまず挑戦してみようとサーモカートリッジを4,800円で注文。

数日後、部品が到着。いよいよDIYスタートです。

作業開始

1. 準備と分解

※写真を撮ってません。すみません!

マニュアルを参考に、ネジを外してカバーを取り外し、サーモカートリッジ本体を引き抜く手順に挑戦。
しかし、ここで問題発生。カートリッジが全く抜けない。固着してビクともしない!

ネットで調べると、「叩いて揺する」「バーナーで温める」など荒技が紹介されていましたが、まずはプライヤーで引っ張り、テコの原理で徐々に外そうとしてみました。

2. 最悪の事態…カートリッジが折れる

力をかけすぎた結果、
バキッ!!
嫌な音とともに、カートリッジが半分に折れ、中に残った…。これは最悪の展開。

一瞬パニックに。お風呂に入れなくなる? いや、湯舟側からお湯は出るから数日しのげるかも…。とりあえず冷静になって残骸を取り除くことに。

3. 残骸除去作戦

最初は細いネジを打ち込み、テコの原理で引き抜こうとしましたが、再び「バキッ!」。
プラスチック部分が砕け、バラバラに割れていきます。
これならいっそ全部粉砕してしまえばいいのでは?と思い、マイナスドライバーとカナヅチで慎重に叩き割り、時間はかかりましたが、なんとか古いカートリッジの除去に成功。

恐らく、Oリングが経年劣化で固着していたか、真空状態のようになっていたのでしょう。とにかく強固にくっついていました。

4. 新しいカートリッジの取り付け

無事古いカートリッジを除去した後は、新品カートリッジをスムーズに挿入。
40度付近で温度調整を行い、無事適正な温度が出るようになりました。

「やった!これで解決!」…と思ったのも束の間、今度は微妙な水漏れが発生。

水漏れトラブル

1~2分に1滴ほどポタリと落ちる水漏れが発覚。
分解してみると、カートリッジ周りの真鍮部分にわずかな傷が…。
カートリッジ除去時の無理な作業で、Oリング当たり面にダメージを与えてしまったようです。

ここで考えた対処法:

  • 液体ガスケットを使う
  • シリコンコーキング剤を塗る
  • パテで傷を埋める

最終的にパテで傷部分を埋め、紙やすりで丁寧に平滑化。
カートリッジを再度取り付けると、ほとんど漏れが気にならないレベルまで改善。
2日経過後、滲みもほぼなくなり、実用上問題ない状態に収まりました。

結果と費用

  • 作業時間:約4~5時間
  • 費用:サーモカートリッジ 4,900円+ウォーターポンププライヤー 1,500円(ウォーターポンププライヤーはなくてもOK)

10年も経つと家の設備はあちこちガタがくるもの。
今はネットで情報や部品が手に入る時代、自分で直せるものはDIYで挑戦する価値があると思います。
今回はトラブル続きでしたが、結果的に高額な本体交換を回避できたので良しとします。

もし似たような問題に直面した場合、この体験談が少しでもお役に立てば幸いです。
今後も色々なDIYにチャレンジしていきたいと思います。