冬のおしゃれのマストアイテムといえば、なんといってもニット。
一枚であたたかく、一気に冬らしいコーディネートを作れることがうれしいですよね。
プチプラなものをたくさん買って楽しむのもいいですが、品質の良いニットは長年着ることができますし、コーディネートの雰囲気を整えてくれます。一枚持っておいて損はないアイテムなんです。
今回はそんな高品質なおすすめニットを、レディース、メンズにわけてご紹介しますね。
まずは、質のいいニットの見分け方から
まず質の良いニットを見分けるには、どういったところに注目すればよいのでしょうか?
編み方や生産国など、見るべきポイントはたくさんありますが、一番わかりやすいのは素材です。
素材には合成繊維と天然繊維があります。
- 合成繊維は化学的に合成して作られた繊維のこと
- 天然繊維は自然界で採れる繊維のこと
このうち品質が良いとされるのは、天然繊維のニットをさすことが多いです。
天然繊維の種類と特徴
では、よく見る天然繊維の種類と特徴を見ていきますね!
ウール…羊の毛です。ニットといえばおなじみの素材ですね。
空気を含みやすい形状になっているため保温性が高いです。
また適度な油分を含んでいるのでちょっとした水は弾いてくれます。
デメリットは、洗うと縮みやすい、虫食いしやすい、人によっては肌に触れる部分のチクチクが気になる、といったことがあげられます。
カシミヤ…カシミヤヤギというヤギの柔毛
カシミヤ…高級ニットといえばこれ!という素材ですね。
カシミヤは羊毛ではなく、カシミヤヤギというヤギの柔毛を集めたものです。
1頭からわずか200グラム程度しか採れないので、一着のニットにするには約4頭分の繊維が必要です。
このためどうしても価格は高くなります。
特徴はとろけるような肌ざわりと上品な光沢で、着ていてとても気持ちが良いです。
柔らかい毛質のため、毛玉はできやすいです。
羊毛や他の素材と混ぜて糸にする(混紡)ことも多いです
シルク…絹糸シルク…絹糸のことです。
シルクの特徴はツヤツヤとした上品な光沢と肌ざわり、汗をよく吸い放出するので蒸れにくいこと、などです。
デメリットは紫外線が原因で変色してしまうこと。
シルク100%のニットはその光沢感を存分に味わえます。
あまり暖かい素材ではないので、薄手のニットをシャツの代わりに、またはアンサンブルで楽しむのがおすすめです。
コットン…綿コットン…綿のことで、こちらは植物が原料です。
羊毛などに比べると保温性は劣りますが、チクチクとした肌ざわりを感じないため、肌の敏感な方にはうれしい素材です。
春秋には、暑くなりすぎず最適の素材です。あまりに厚手だとズシッとした重みを感じます。
アンゴラ、モヘア…アンゴラウサギ、アンゴラヤギ
アンゴラ、モヘア…アンゴラはアンゴラウサギの毛、モヘアはアンゴラヤギの毛です。
どちらも気持ちの良い肌ざわりが特徴です。
ニットに使われる場合は他の素材と一緒に混紡したり、編み込まれることが多いです。
アンゴラはふわふわとした特徴を活かすため緩めに編み込まれていることが多く、毛が抜けやすいのが難点です。
質のいいニットブランド♪【レディース】人気おすすめ10選!
レディースのおすすめブランドをご紹介します。
しっかりした作りのものから女性らしいシルエットまで、数種類選んでみました。
①ル トリコチュール
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1964年にイギリス・チャネル諸島で創業したブランドです。代表的なニットが「ガンジーニット」。イギリスの厳しい海で働く男たちのために作られたこのニットは、耐久性と実用性がピカイチです。セーターの前後ろがないデザインも大きな特徴です。
②アラン ウーレン ミルズ
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1968年創業のアイルランドのブランドです。上質なメリノウールを100%使用していて、特にフィッシャーマンズセーターを得意としています。伝統的なアラン模様が編み込まれたしっかりしたニットは冬気分を盛り上げます。
③セントジェームズ
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1889年にフランス・ノルマンディー地方で生まれたブランドです。ボーダーの長袖Tシャツが有名ですが、同じくボーダー柄の、メリノウール100%のマリンセーターも販売しています。フレンチシックなマリンスタイルにぴったりです。
④オーラリー
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「世界中から厳選した原料と日本屈指の生産背景で本当に良いと思える素材を追求」という姿勢で物作りをするオーラリー。日本のブランドです。上質な素材で作られたニットはベーシックながらも洗練されていて、長く愛用できそうです。
⑤エヴァムエヴァ
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山梨県のニット製造会社が展開するブランドです。カシミヤ、ウール、シルク、コットンなど、製品のほとんどの材料を、質の良い天然素材にこだわって作っています。落ち着いたベーシックな色味が多く、コーディネートもしやすそうです。
⑥ジョリーミニョン
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こちらも日本のニット製造会社が手がけるブランド。大人の女性向けの、エレガントだけど可愛らしいデザインのニットがたくさんあります。
⑦23区
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オンワード樫山のブランドの1つで、20?30代の女性をターゲットとしています。カジュアルなアイテムでも上品さと女性らしさが感じられるデザインで、トレンドも押さえています。流行に合わせたデザインを探すときにのぞいてみるといいですよ。
⑧中川政七商店
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日用品や雑貨など、幅広く手がけている中川政七商店。衣料品は素材や製法にこだわった製品を開発していて、特に靴下などにファンが多いです。ご紹介するニットはウール、アルパカに麻わたを使った、少し変わった素材の商品です。
⑨ユニクロ
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お手頃価格が魅力のブランドから、ユニクロです。安いイメージがあるかもしれませんが、エクストラファインメリノウールやカシミヤなど、上質な素材のニットを毎年発売。カラーバリエーションも豊富です。
⑩無印良品
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お手頃価格のブランドからもう1つご紹介するのは無印良品。今シーズンは、ヤクとウールを混紡したニットがイチオシです。色味はナチュラル。軽くて暖かです。
質のいいニットブランド♪【メンズ】人気おすすめ10選!
続いてメンズのおすすめブランドです。メンズのニットはよりしっかりした作りのものが多いようです。
①ジョン タロック
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1900年創業のスコットランドのニットブランドです。シェットランドウールを使ったニットとしてはお手頃で、しっかりとした暖かさが魅力です。ベーシックなデザインで着る人を選ばないニットです。
②エディフィス
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1994年スタート。セレクトショップのジャーナルスタンダードが手がけるメンズブランドです。「フレンチマインドを通して、洗練された品の良いスタイルを提案」というコンセプトの通り、カジュアルに寄り過ぎない、すっきりと上品なデザインです。
③ウィリアム ロッキー
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1874年にスコットランドで創業したニットメーカーです。元はカシミヤニットを生産する工場だったのですが、現在はメリノウール、ラムウール、コットンなど他の素材のニットも手がけています。品質の高さは有名で、世界各地の展示会に出展しています。
④インバーアラン
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こちらもスコットランドのニットブランドで、伝統的なアラン模様が特徴です。上質なウールを使っていることと合わせて、職人が一枚ずつハンドメイドで製作しているのが最大の特徴です。このため、品質は世界最高峰とも言われています。
⑤プリングル オブ スコットランド
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1815年スコットランドに創業した会社を起源とし、現在は英国王室御用達の老舗のアパレルブランドです。ダイヤ柄を編み込んだセーターが有名ですが、現代的な色やデザインのニットも多数手がけています。
⑥ジョン スメドレー
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ジョンスメドレーはイギリスのニットブランドです。30ゲージという細かい網目のニットを得意としています。素材も、メリノウールとシーアイランドコットンという厳選された素材を使うことで、最高の品質を生み出しています。編み上げられたニットはシンプルだけれども、着るだけで上品さが醸し出されます。
⑦クルチアーニ
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1966年、イタリアのペルージャで創業したニットメーカーの展開するブランド。とにかく高品質の素材を使うことで有名です。2006年からは何種類ものカラー、デザインからオーダーメイドニットを作るサービスも提供しています。
⑧ヴァンソンエミレイユ
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1950年代に創業した老舗ワークウエアブランド。現在はワークウエアとともにファッションウエアやアウトドアウエアも手がけています。元が仕事着の製造からスタートしているので、ファッションアイテムにもワークウエアのテイストが盛り込まれています。
⑨バトナー
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2013年にスタートした、山形県発のニットウエアブランドです。様々なブランドやアパレルメーカーのニット製造を担うことで培ってきた技術とノウハウで、高品質な製品を生み出しています。太めの糸でがっしり編んだもの、あぜ編みのもの、ふわふわとした編み地のものなど、表情も様々です。
⑩ユニクロ
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レディースの方でもご紹介しましたが、今年のメンズのユニクロはプレミアムラムシリーズがおすすめです。今までのラムウールにあった少しゴワっとした肌ざわりが、とても滑らかになっていますよ。
まとめ
ニットは質の良いものを買えば、本物の風合いでコーディネートをワンランクアップさせることができます。
ちょっとお値段が張るなと感じても、老舗のメーカーやブランドが作った製品は、値段に見合うだけの着心地の良さや耐久性を保証してくれます。
質の良いニットを選ぶには、まず表示タグを見て天然素材かどうかを確認しましょう。
また、あまり流行を追いすぎずベーシックな形を選ぶと、長く楽しむことができますよ。